救い

indigo la End 「Helpless」

 

2022年のツアーであるこの「Helpless」

今年は夏に野音、秋に武道館を控える大きな年であり、この「救いのない」といういかにもindigoらしい言葉で綴られたこのライブはどのようなものになるのか、期待は大きいものであった。

 

このライブの一個人の感想をここに記したいと思う。

 

全体を通して感じたこと、それは今のindigo la Endの姿がそこにあったと思う。

昨年の馳せ合い、「indigo la Endとは『間』を表現する者」と表現されていた。

indigoの楽曲はなんとも言えない感情、情景、

沈んでいく心情を美しく表現する曲が多い。

ただ、その曲の一つ一つは10年以上前と比較すると表現のやり方は変わりつつあるのでは、感じている。それは年月で人の価値観が変わるように当たり前だが、そのかつての曲が色褪せない点もindigoの良さのひとつだと思う。

そんな中で今回の「Helpless」では現在のindigoが生み出す音楽が多数披露された。

 

中でも印象的であったのは「蒼糸」では無いかと思う。

川谷絵音本人が「このライブを考える中でその曲をやろうと思った、自分の曲に力がないと絶望していた時に、自分の曲に自信を取り戻すきっかけになった曲」(語弊の可能性)と述べていた当曲。

この曲は当時米津玄師が川谷絵音に対して「この曲は良い」と、曲に対して評価を全くしてこなかった米津玄師が唯一すぐに連絡してきたという曲であり、川谷絵音本人もリリース当時はよく最高傑作だと述べる機会が多々あったと記憶している。

 

そしてこの曲が私にとっても、言い換えると今の私にとって大切な曲であった、私情を挟むがそれがあったからこそ、この曲が印象に残ったと思う。

 

「大なり小なり誰もが間違う、経験ともに恋が下手になる、一番下手になった時こそ、本当に誰か好きになる 幸せか普通か分からない、普通か不幸か分からない、でも両方あなたがいるなら糸は吉に絡むから」

 

「蒼糸」ラスサビ前の一節。

この歌詞にどれだけ救われたのか、当時の心を傷つけられて、人を信じられなくなって、絶望と底の見えない沼、終わりと光の見えない暗闇の中をただ藻掻くことしか出来なかった当時の私。

そこに唯一照らしてくれていたのが「蒼糸」

 

救いのないという名のライブだが、そこにあったのは自分にとっての救いの存在ばかり。

 

自分の考えとして、落ちるところまで落ちていき、そこにいた時にそばにいるものを信じたいという考えがある。

 

これは川谷絵音氏の考えの一つでもある。

 

喜びばかりの人生ではないからこそ、悲しみとどう向き合うのか、向き合い方を提示するindigoは存在として大きい。

 

そう再確認することの出来た、、救いのあるライブであった。

 

このツアーで2022年のいindigo la Endは始まったが、今年はこれから先に野音と武道館という大きなライブも控えている。

 

indigo la Endという唯一無二の音楽がこれからも奏でていく音楽が、今年をどのような色としてくれるのか、気持ちが高まり続ける。

 

 

 

 

3.31 Helpless

 

悲しくなる前に

想いきり

不思議なまんま

砂に紛れて

藍色好きさ

愛の逆流

実験前

フラれてみたんだよ

蒼糸

通り恋

チューリップ

邦画

インディゴラブストーリー

たまゆら

夜明けの街でサヨナラを

花をひとつかみ

夏夜のマジック

春は溶けて

 


ダビングシーン

幸せが溢れたら

 


4.1 Helpless


悲しくなる前に

想いきり

不思議なまんま

砂に紛れて

藍色好きさ

愛の逆流

実験前

フラれてみたんだよ

蒼糸

通り恋

チューリップ

邦画

ラッパーの涙

たまゆら

夜明けの街でサヨナラを

花をひとつかみ

夏夜のマジック

春は溶けて

 


瞳に映らない

幸せが溢れたら

 

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