貴女の心?私の心?思い通りにいかないのは、

indigo la End 心変わり

 

 

 

 

 

 

出会いなんて運命なんかでは無い。大半が意図的な事象であって、時には自分でそのシチュエーションを作り出す時もある。でも別れは、その決められた結末という運命に従うしかない。

その「出会い」と「別れ」の狭間で抗うからこそ、混沌となっていく。それ以外の要因もあったりするが、段階的に結末への歩みは止まらないし、気づかないうちにその運命の時を迎えてしまう。

 


「心変わり」決して相手の気持ちが変わってしまったという観点だけでは無いと思う。自分の気持ちがふとした瞬間に「変わってしまった」と気づく時もあると思う。大事なのに「ふとした瞬間」という事。つまり、その運命は突然現実という実態になり、形になってしまう。「嫌ね」なんて相手に愛想を尽く時の言葉だったりするが、自分の気持ちの変わりように「嫌ね」と言葉にする時もある。独りになると確信した時のあの瞬間こそ、心の数が2つから1つになる紛れもない「心変わり」であって、紛れもない本当である。

 


恋は盲目だ。心の中は花が満開のような陽気な美しさに溢れてしまうだろう。花びらが心の中に溢れる一方、その次の台本がない事も見えなくなってしまう。いつもならしないような事もしてしまう、その軽くなるような心模様にかられて、人に自分の勝手な想いも託してしまったりするだろう。

 


心の内をどれほど相手に向けられるだろうか。

家族や友人、恋人にすら言えない事も人にはあある。ただ、それを独りで抱えこむ孤独は耐え難い事である。それを軽減出来てしまうような相手が目の前に現れたのなら、心の水量は少し減少して、ふやけて心が軽くなる。

 


「しじま」は初めて聴いた。静まりきった心の中に響くのは、変わりゆく心模様。

 


運命は始まった瞬間に決まってしまう。残酷な事にその2人の出会いは、最初は決められたものでなくても、別れという最後は決められたたった一つの最終回にしか辿り着かない。

嘘で嘘を抱き合って、酔いしれば見えてたものも見えなくなる。盲目とは恐ろしい事だ。

 


「ならないで」

その止められない心変わりに対して訴える無力な言葉の放出。無気力的になるが、背けられない。ああ、やってしまった。心を軽くしてしまった。でも、そうしたら心は思ってたよりも失ってしまった。相手も自分も「心変わり」してしまったが、別れが本当である一方、出逢って、触れて、心を変えたあの「愛」も紛れもない本当であるから、想ってる心は簡単に消え去らない。

 

 

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