indigo la End 「夜光虫」
時に、夜、抑えきれない気持ちに押し潰されかけることはあるだろう。
誰にも言えず、告げられず、ただ胸が苦しむだけ
どこにも答えもなく、ただ光の指すまでの永遠に近い時間を流すだけ。
息をすることすら苦しい。自暴自棄になり、ただ自分という存在が「恥」でしかなくなる。
なぜ夜は人をそこまで魅力的にさせるのだろうか。ここまで底に沈んでいく人間ほど魅力的で、愚かで、他者から見たら失笑されるであろう姿を魅せるほどに。
それは1日を懸命に生きた証なのかもしれない。
一日の終わり、疲れも何もかもが溜まりに溜まり、そこから引き出される人間の性。
この夜の時間に生まれる感情や思いに正直、正当性は欠けていると思う。衝動的な私情。
ただ見逃すのは違う。
そこに本質も眠ってるから。
息をすれば二酸化炭素を排出する。
人からしたら有毒。
ただ見方を変えたら違う。
物事とはそういうものだと思う。
夜には逃げられない。
暗闇は全てをさらけ出す。眩しくて隠せる朝とは違い、
そんな今日にも夜が来る。