indigo la End 「愉楽」
世の中の「黒さ」にはウンザリしてしまう。
私の言う「黒さ」とは様々な事だ、なんでもいい、あなたが思う「黒さ」が私の思う「黒さ」のひとつと思ってくれればいい。
世に蔓延る本来は悪いとされている概念に対して、覗いて見たら暗黙の了解として容認されてしまっている事が多々あると思う。
私はそれが解せない。それは白黒で物事を考えて過ぎてしまう私の悪い癖のひとつでもあるが、正直者、素直さ、そのような本来良いとされるべき事が安直に悪のように捉えられる世の中が私には生きずらい。
いつまでもトロイメライな生き方を選びたいと心から思う私は、やはり許せない気持ちが強い。
いつかは改まる日が来ればいいが、そんな事も無いのが世の中の性だったりすると思う。
「何故そうなってしまうのか」と悔しい思いをした経験が少なからず誰にもあると思う。
だがしかし、私達はそんな世の中で生き続ければならない。小説の世界に入り込むみたいな突拍子もないような事が起きない限り、この世界を構成してきたその「グレーゾーン」が無くなる事は決してない。
2択だ、1番楽なのはその世界の住民になってしまう事だ、楽だろうな、というより自分で気づかないだけであなた達はとっくにこの世界の住民になってしまっている。あなたが正義だと思って吐き出す言葉だったりは、自分の経験にまんま当てはまって、自分で自分を制裁しようと言葉を吐き出していることなんてあるだろう、そんなことない?そう思った「あなた」思い返せ、その言葉、お前の事だぞ。
もうひとつの選択肢、それは抗って生きて、自分の意思を揺るがずに生き荒れる事だ。それしかない、生きる事は恥を残す事だが、息絶えた時に良かったと思えればいいじゃないか。
息苦しさと、自分自身への投影と、マイノリティに感じる自分の価値観。
全て背負って生き急げば、いつかは行き着く所はあるだろうと希望と夢とロマンを抱えて、私は今日も歩きたい。