indigo la End 想いきり
この歳になれば、人との出逢いも何度目かになる。これは致し方ない事だ。ただ、そこに生まれる不満、素直になれない想いと弄れた心は「私が何人目なの?」とセリフになる。
ただ面倒臭い言動も、重ねる度に嫌になるし、そこばかり目立つ。けど、苦さの後に感じる甘さは引き立つ。これに酔いしれるのが恋の罪。
愛おしくなる程に沼に沈んでいき、戻れなくなってしまうかもしれない。だからこそ、嫌な部分に目をやって、想い過ぎず、想いきれるところで止めておきたかった気がした。
良い所なんてするりと滑り落ちて、それを何度も何度も繰り返す。×や△ばかりで、満点なんて程遠い。けど気になってしまうし、時折見せる満点に心は揺さぶられてしまう。
相手に同等のものを求めてしまう「等価交換」
甘い蜜を求め合って、都合良く心地良い存在を求めてしまう人の欲望と、その火遊び。許す愛し方なんて理想であって、現実はそんなに都合良くない。けど、至るべきところは他愛を求めるのでは無くて、与える事。人を愛してしまえば、行き着く所まで行ってしまう。丁度いい所で止めれば傷つく事もないけど、深く愛し合う事も無い。0か100、そのいじらしさに逆らえないのはもどかしいけど、嫌な部分も好きになってしまう程に、恋とは狂わしい存在である。