幸せに苦しめられる。

indigo la End 「愛の逆流」

 

ずっと幸せなままでいる人間なんていないだろう。誰もが闇を抱えたことはあるだろうし、そのキャップで心をやられた経験も少なからずあるだろう。それが恋愛を通じたものであった時、人はどこに迷えるのだろうか。

好きな人同士一緒にいるのだから幸せになるのは必然のない方程式だと思う。ただ、そう簡単にはいかないのは100も承知なことであったりする。

何故、幸せであるはずなのに、苦しさの渦の中に閉じ込められることがほぼ確実に起こってしまうのだろうか。私はただこの事実が悲しい。

苦しさの中に幸せがあるからこそ、その価値を噛み締めることができる。そういった考えもできるであろう。ただ、幸せでいられるのなら、その感情に閉じ込められたままでいたい、これが実際に生まれる身勝手な感情、考えである。

これの答えは正直、自分の中で出ている。

相手に求めすぎているのである。

ただ、求めたいことは「お互いを1番に大切にし合えるパートナーであって欲しい」ということなのだが、これを求めることは高望みなんだろうか。なぜ幸せでいられる存在を傷つけられる。

苦しめられる、悲しませられる。そんなに自分だけが大切なのか。1人でなく2人である以上、普通の他社以上に尊重し、大切にしなければならないのに、なぜそのような選択ができてしまうのか、理解しようとすること自体、避けたい。

私は、自分が大切な人間は何よりも優先するし、傷つけたくない、1番に思いたい、と考える。

だからこそ、その幸せを踏みにじるような行為を起こせてしまう人間の思考回路は理解したくない、そんな人間とは私は分かり合えないと思うからである。

幸せは人を惑わす、それは色んな人間がいるから様々な惑わし方があるが、現状の私の状態もその惑わしの1つであると思う。

何か大切なものを失ってしまってる今の私。

それは実際に心を傷つけられて、それから背けたい、まだ前を向けていない、苦しむように自分を仕向けているからだと思う。

ただ、本来あるべき幸せを見失うことは、嫌である。やっと手に入れた幸せをそう簡単に失いたくない、まだ諦めたくない、再生できると信じている、人はそこまで終わってないと考える私の最後の悪あがきにしたい、させてくれ、頼むから。