誰かから聞く後日談ほど情けなくなるものは無い

indigo la End 「フラれてみたんだよ」

 

愛が途切れるあの瞬間は何故あれほど残酷なものなんだろうか。

振られる側。振る側。両方にダメージを受けるパターンも多々あると思う。

それほどその関係が切れた時の反動が大きい、それほど強い繋がりであるからなんだろう。

 

フォーカスするのは振られる側にしよう。

 

理想と現実は違うと述べる者は沢山いる。

理想はあくまで空想。

幻想であり、ただの形のないものでしかない。

それを作り上げる衝動にかられるのは、繋がりが切れた反動によるものなんだろうと思う。

衝動というより、防衛本能?のような?

相手ありきで進む恋愛の中で、自分の考えのみ反映することの出来る唯一の瞬間。

ただ、現実に目を向けた瞬間、それはただのまやかしであると気づく。

その瞬間がどれほど残酷なものなのか、味わいたくないものである。

 

その残酷さを引き立たせる1つの要素がある。

それが「人伝に聞いたもう1つの影」である。

 

筆者もこのような経験はある。

言わば『負け』である。

自分の理想ばかりを追い求めた幻想から現実に戻される。しかもそれが『負け』を認めた時。

 

負けというか、勝手に『負けた』だけだが。

 

その瞬間の自分への不甲斐なさ、情けなさ、

心身を取り巻くのは、現実という確かなもの

 

人は自分の主観、1人の世界に入り込みすぎるべきではないと思う、それは他者との共存によってこの世界が構成されているからである。

 

ただ、あの瞬間のみは、世界から1人に、孤独にさせられる、いや、、自らを孤独に陥れる。

 

自らの贖罪として。