Laura day romance tour 2024 crash landing
@ Zepp Shinjuku (TOKYO)
音楽を聴いてここまで満足してしまったのは何時ぶりだろうか。
まさに「音を楽しむ」を具現化したようなライブを作り出すLaura day romance
自由で強く、優しく、繊細で、何より華麗
こんなオルタナティブな音楽が、あの大勢の観衆に好まれてるこの時代、この瞬間に生まれて良かったと心の底から思う。
かつての姿と、これからの姿が交差して、二度と同じ光景が見られない刹那に、出逢えたこの事実を噛み締める「東京の夜」にしたい。
Laura day romanceを好きになって2年がすぎて、学生だった私も社会人2年目として生きている。時間の止められない流れと、そのもどかしさと切なさ、ただ、過ぎていくからこそ生まれる幸せ、その幸せをいくつ体験できるかが人生を「豊か」だったり、そんな言葉で表す事が可能になったりする。
音楽ってなんだろうか
私は最近よく感じる。多様な使われ方、親しみを持った捉え方をされて、それら全てが正解で、間違いのない音楽の存在。
けれど、私の望む音楽ってなんだろうか、その抽象的な感覚がモヤモヤと浮かんでいて、もどかしさが続いていた。
けれど、あの日分かった気がした。全身をスピーカーにして、歌の登場人物として自分を投影する。あの無我夢中、夢心地で音に満たされるあの空間にいる事こそが、私の望む音楽の一つなんだと実感した。
何かを得れば、何かを失い、何かを求めようとすれば、何かを見失ってしまう。
そんな言う事の効かない生活の中で、生まれた音と、言葉と、その調和に心は潤いを保つ。
この音楽がどこまで届いてしまうのか、そう願わなくても自然に広がって、気づいたら届きそうで届かない、そんな音楽のズルさを改めて気づかせてくれるバンドになりつつあるのかもしれない。等身大の偽りのない、ただ好きを続けるLaura day romanceが大好きなんだと思う。